私は、口唇口蓋裂で産まれました。




「私は、不完全なまま」で

産まれてきたんだ…。





そう感じながら、





何度も何度も繰り返す
治療、入院で、





「親に迷惑をかけてしまっている」


「ちゃんと生まれてこれなくてごめんね」


と思うようになったり、


3つ離れた妹のいる
長女だったこともあり、

素直に甘えられず、



いつのまにか
色んな気持ちを隠して


過ごした幼少期…







思春期になると、



顔の傷


矯正している歯


口唇口蓋裂特有の話し方などを



気にして



「歯を見せて笑うこと」が


できませんでした…。





だんだんと


人目が気になるようになり、


親友にすら


自分が口唇口蓋裂で生まれてきたことを



話すことができずにいた私…。

そんな私が大人になり、



家族以外で唯一、
口唇口蓋裂のことを話せた人がいます。




それが今の旦那さんです。

「私は、口唇口蓋裂で生まれて、

今も治療をしている。

もし、結婚して子どもができたら、

同じ子が生まれるかもしれない。

それでも、私で大丈夫？」



と

勇気を持って話しました。

すると



「何を気にするの？

マイみたいに、治るんでしょ？

気にすることなんてない。」

 

と、

私からしたら拍子抜けするほど

あっさり（笑）。

そんな彼と結婚して、


子供が生まれました。




3人の子のうち
下の子達2人が


私と同じ、

口唇口蓋裂…。



「ちゃんと産んであげられなくてごめんね」

「私がママだから…」



と

　
子ども達が
口唇口蓋裂で生まれたことを


私のせいだと思い、


自分を嫌というほど責めて


たくさん泣きました。




自分の口唇口蓋裂の事も

あまり人に

話せていませんでしたが、



治療で何度も入院や手術を
繰り返して、



懸命に頑張る

子ども達の姿を見たときに、




「私が隠しているのは

この子たちにも失礼になる」



と思うように。

次女（当時2ヶ月）

口唇口蓋裂で生まれた私は、


【生まれたばかりの頃の写真】

が
あまりありません。



母から
私が生まれた頃の話を聞くと


生まれてすぐに
口唇口蓋裂があることがわかり、
離れ離れになってしまった


ということや、


周りの目も気になったこともあり


写真に残すこともためらったことで、
写真があまりないとのことでした。



口唇口蓋裂をもって私が生まれてきた時、
母がどんな思いをしていたのかを
知ったことで、



「赤ちゃんが生まれる時いちばん近くで
ママを支えられる仕事がしたい」



「赤ちゃんが生まれた後も
ママが前を向いていけるように
支えられる人になりたい」


と思うようになり



そこから私は
助産師の道を選びました。

助産師になり、日々命と向き合う中で
もっともっと
ママや赤ちゃんの近くで
寄り添ってサポートしていきたい。

そして、
私の使命である
口唇口蓋裂ママとその赤ちゃんを
サポートするお仕事がしたい！


そう強く思うようになり、
2022年2月
助産院NICOを開業しました。


今は
口唇口蓋裂ママだけではなく
妊娠中から産後のママさんまで
たくさんの方のサポートを
させてもらって私が癒されています。

好きなもの

メロン（人生初めて知った味）

海外旅行
ノープランの旅行

グリーン、白、こげ茶の組み合わせ

1人cafe時間

絵を描くこと
無心でピアノを弾くこと

ここまで
読んでくださってありがとうございました。